IT資格

【勉強法・試験内容】ネットワークスペシャリスト試験

こんにちは、ニシです。

今回は2023年4月16日にネットワークスペシャリスト試験を受験してきましたので、レポートさせていただきます。

結果については発表前(2023/5/1時点)なので、発表後(2023/6/29発表予定)に別記事で書きたいと思います。

ネットワークスペシャリスト試験概要

ネットワークスペシャリスト試験は受験を考えている人以外あんまり知られていないと思うので、試験内容を紹介します。(私も受験するまであんまり知りませんでした)

ネットワークスペシャリスト試験とは

ネットワークスペシャリスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家資格です。
IPAでは情報処理技術者試験を以下の4つのレベルに分けています。

  • レベル1:ITパスポート
  • レベル2:基本情報技術者試験
  • レベル3:応用情報技術者試験
  • レベル4:高度情報技術者試験(ネットワークスペシャリスト試験等)

ITパスポート・基本情報技術者・応用情報技術者試験より上位の資格に位置づけられており、IPA最高レベルの試験という位置づけです。
ちなみに高度情報技術者試験は

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベテッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験
  • 情報処理安全確保支援士試験

の9つあります。(すべて合格すると願いが叶います)

参考:情報処理技術者試験

ネットワークスペシャリスト試験詳細(問題形式)

試験形式は以下の通りです。

午前Ⅰ50分選択式30問
午前Ⅱ40分選択式25問
午後Ⅰ90分記述式2問(3問から選択)
午後Ⅱ120分記述式1問(2問から選択)
参考:情報処理技術者試験 ネットワークスペシャリスト試験

午前Ⅰの試験は免除制度があるので、受けないことも可能ですがそうだとしてもかなり長丁場な試験であることは間違いないですね。

ネットワークスペシャリスト試験範囲

ネットワークスペシャリスト試験の試験範囲は以下の通りです。

  1. ネットワークシステムの要件定義
  2. ネットワークシステムの設計
  3. ネットワークシステムの構築とテスト
  4. ネットワークシステムの運用・保守
  5. ネットワークシステムの管理
  6. ネットワークシステムの評価
  7. 個別業務システム開発のコンサルティング

参考:情報処理技術者試験 試験情報シラバス

ネットワークシステムの要件定義~評価、開発のコンサルティングまでネットワークシステムのすべてが試験範囲となっており、まさにこれを合格すれば”ネットワークスペシャリスト”って感じですね(笑)

ネットワークスペシャリスト試験合格率

ネットワークスペシャリスト試験の合格率は以下の通りです。(直近5回)

年度受験者数合格者数合格率
2017年度秋期12780173613.6%
2018年度秋期12322189315.4%
2019年度秋期11882170714.4%
2021年度春期8420107712.8%
2022年度春期9495164917.4%

参考:情報処理推進機構 統計情報

合格率は15%前後になっており、受験者のレベルを踏まえてもかなりの難関資格です。
相応の勉強をしなければ、合格することは厳しいのではないのかと思います。

ネットワークスペシャリスト試験対策

私は試験対策を

  • 総合対策
  • 午前対策(午前Ⅰ免除だったので午前Ⅱのみ)
  • 午後対策

に分けて行ったので順番に紹介していきます。

総合対策

試験対策を始める前、過去問に目を通すと問題文の言葉が全然わかりませんでした。。
(応用情報合格していたにもかかわらず、、、)

そこで、まず問題文が読めるようになるために参考書を一通りやろうと決めました。

使用した教材は

  • 情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト 2023年版

を使っていました。(うかるシリーズですね。本屋さんの目につくことろにおいてあります。)

勉強法としては、ノートに書いて記憶を整理しながら参考書を一周しました。
1時間10ページくらいのペースで進めて、約50時間(1か月)で一周させました。
目的は言葉がわかることなのであまり深追いしすぎずにやっていました。

ここで使った参考書は、これから先も参照するのに使っていくのでどこに何が書いてあるかは把握できるようになっておくとよいですね。

ネットワークスペシャリスト試験午前Ⅱ対策

まず前提として、応用情報を取得して午前Ⅰ試験の免除になりましょう。
理由として、応用情報は基礎として有用なのとネットワーク分野の勉強に集中できるからです。

ということで午前Ⅱの対策を紹介します。
以下のサイトで問題を解きました。

通勤時間の一部(往復30分程度)にスマホでポチポチ解いてました。
午前問題は、過去問さえ解ければ合格点に到達できるのでとにかく問題数を解くことを意識しましょう。

ネットワークスペシャリスト試験午後Ⅰ, Ⅱ対策

基本的に午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験も勉強のやり方は一緒なのでまとめて紹介します。

午後試験をクリアできるかどうかがネットワークスペシャリストを合格するかどうかを決めるので、しっかり時間をとって対策しましょう。(正直ネットワークスペシャリストを受けるレベルの人は午前試験で落ちることはあまりないと思います。勉強に取り組める人だと思うので)

使用した教材は

  • 極選分析 ネットワークスペシャリスト 予想問題集 第3版
  • 過去問

を使用しました。

勉強方法は、問題を解いてわからなかった部分をしっかり理解することをひたすら繰り返すといった感じです。
午後試験は、問題文が長く付け焼刃の知識では解くことができないので、
出題テーマの理解と問題の解き方をしっかり理解するようにしましょう。

参考書の解説だけでわからないときは、YouTubeで解説してくださっている方もいらっしゃるので参考にしていました。(下記のチャンネルをよく見ていました。)

過去問の解説をわかりやすくされているので非常に助かりました。

午後試験の対策をしっかりしましょう

私は、3か月半ほどの期間を使って試験対策をしました(勉強時間は月50時間程度)。

  • 総合対策:1か月
  • 午前対策:通勤時間のみ
  • 午後対策:2か月半

個人的にはかなり時間を使って対策しましたが、全然足りなかったなという感想です。
特に午後試験の解き方がなかなかわからずに試験に臨むことになったので、もう少し過去問の分析を行う必要があったのかなという印象です。

応用情報の午後問題は、文章が読めれば解けるような問題もあったりしますが(多少の前提知識が必要ですが)ネットワークスペシャリストの午後問題は、前提知識のレベルが高く表面的な理解では太刀打ちできないと思いました。

ネットワークスペシャリスト受験当日・直後の感想

受験当日は以下のようなスケジュールで過ごしました。

  • 8:00 起床
  • 9:30 出発
  • 10:00 会場到着
  • 10:50-11:30 午前Ⅱ試験
  • 11:30-12:30 昼食
  • 12:30-14:00 午後Ⅰ試験
  • 14:30-16:30 午後Ⅱ試験

私の受験した会場では午前Ⅰ免除の教室があり、午前Ⅰの試験時間から教室に入れたので早めに教室に入って最後の確認をしていました。(会場によっては待たされるかもしれないです。)

受験の手ごたえですが、

  • 午前Ⅱ:過去問通りの問題が多かったので、まあ大丈夫
  • 午後Ⅰ:出題テーマが全くわからず、撃沈。。。
  • 午後Ⅱ:なんとか戦うことはできたかな。。

っていう感じです。午後Ⅰ試験が全然わからなかったですね。。

ネットワークスペシャリスト試験(2023年4月)自己採点結果

試験後、解答速報が出てたのでそれを基に採点しました。(午前は当日、午後は1週間かからないくらいです。)
TACさんの解答速報を基に自己採点しました。(参考:資格の学校TAC

結果は。。。

  • 午前Ⅱ 22/25
  • 午後Ⅰ 29/100
  • 午後Ⅱ 62/100

でした。午後試験は記述なので上下すると思いますが、多分落ちてますね。。。
やはり午後Ⅰ試験の出来が良くないですね。。
(この点数なら午後Ⅱ試験採点してもらえないですね。お金払って受験してるんだから採点くらいしてくれよって思うんですが)

まとめ

今回は、ネットワークスペシャリスト試験について、試験概要と勉強方法について紹介しました。IPAの最高難易度の試験として名前負けしない難易度の試験なので、合格している方は素直に尊敬します。

私は、取得するまでチャレンジしていきたい思っています。

それでは、これからも勉強していきましょう!